おもいやりNo.01『町水道未開通地帯』
僕が、初めて町民の代弁者として議会に送り出していただいたのが、平成15年でした。
当時は、大野内、江竜、下河内、三戸、小名倉、孫太郎の別荘地等、戦後60年を迎えようとしているにも関わらず町水道が整備されておらず。谷水で生活している地域から、農業用水を飲料水として生計を立てている状況でした。
おまけに何処の地域に、いつ何ミリのどの様な管が埋設されているかさえ、行政は把握しておりませんでした。
今は、天に帰られた銅勝工業の社長の協力を得て全ての配管図を作成したことが昨日のことの様に思い出されます。
今月の(7月)始め小名倉地区の住民(高齢の御婦人)から緊急連絡が入り、行かせていただくと、ご主人を10年前に亡くされ、その後3反(3000㎡・約1000坪)の田畑を自力で掘った井戸の水で田を守り、飲料水として生活をしてこられていたそうです。
数年前に車に跳ねられ、痛めた腰で田の耕作はできず、他の方にお願いして農地と井戸を守っていたそうですが、その地区一帯は町、県の無策のせいで山伐採され工事残土が捨てられ、ソーラーパネルが据えられています。
保水力を無くした山林の谷水は、一気に水位が下がり井戸は枯渇し、田畑どころか生命維持に欠かせない飲料水すら欠く事に。
調べた結果、200m手前までは町水道が来ているにも関わらず、2軒の住宅、1軒の工場が水の保証もされないまま、町民税、固定資産税、介護保険料を取られており、また田畑資産があるが為に資産割という計算式(平成30年に国から無くせと指示を受けている)の影響で他市町より3割高い国民保険料を取られている状況。
とりあえず飲み水を持って行って欲しいと水道課に懇願しましたが、町長に相談すると言ったまま回答無し。危機管理課に同じくお願いしたが「災害時では無い」と、断られました。
事情を話したら、玉屋商店さんが直ぐに対応してくださり、熱中症をふせぐ事ができました。ありがとうございました。
水道課の回答は、町長と相談した結果「民家が少ないため利益が無いから引けない。」農林課からの回答は「町で掘った井戸では無いから予算は出せない。」との回答でした。
僕は、その冷たい回答を口頭で伝えるには余りにも辛く、文書でくださいと課長にお願いすると「町長と相談しないと書けない」と言われました。
過去、相賀小学校の腐って危険なウッドデッキ、狭い踏切の拡幅(県には了解済み)、相賀駅の裏側からの乗り入れ(JR東海には相談済み)課長は、決断する権限を奪われ、全ての方向性をただ1人に権限を譲渡している議会!
過去に企業に町水道をとお願いしたら、民家が無いからと断られ、今回は民家が少ないからと断る!
行政とは、住民が何を望んでいるのか!何をして差し上げれば喜んでいただけるのか、常々考え先に先に行動すべきだと思います!