おもいやりNo.04『世界と町のこと』
【最近の異常気象】
異常気象について世界の視点から言えば、アマゾンを始めアメリカ、カナダ、日本の森林伐採が原因といわれています。
日本では、戦後、紙幣を作るための大量のチップ(木を細かく砕いて紙の原料)が必要となり、営林省が紀伊半島の原生林の伐採を国策として許可したことから森林伐採の歴史があります。
紀北町(旧海山町)の往古川上流に稲荷堂という地区があり、そこに「紀州造林」という会社がやってきて何千町歩(一町歩が10000㎡)と、大台ヶ原の何千年と保たれてきた原生林を伐採しました。(国の命令だから致し方がないが…)
まだ、天皇制を引き継ぐ政府は、民主主義になりきれていなかった時代です。
森林伐採の影響が出たのが平成16年9月に上陸した台風での大災害であります。1000mを超える集中豪雨となり、崩壊や土石流などが発生したくさんの人たちが被害を受けました。
隣町の宮川村では8名の方が亡くなり、未だ僕の友人のお母様が発見されずじまい。紀北町(旧海山町)では、2名の方が亡くなられました。(行政の指揮系統が複雑過ぎて、情報が正確に伝わらなかったようです)
「山は海の恋人」をキャッチフレーズに親子三代に渡り、森林伐採後に放置されている山に地域の雑木を植樹され、元の原生林を取り戻すのだと自助努力されているワールドアースファミリー(隠れの宿美鈴)様がいらっしゃいます。
180億円と云う税金を使い、都会の金持ちしか相手にしない第三セクターにしか目を向けていない国、県、町! アースは、誰のためにあるのか?次回に皆様と共に考えてみたいと思います。
2024年7月25日
台風のフィリピンより